株式会社micado
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近年、OTA集客の手数料の高さから、公式サイトでの直接予約を増やそうと力を入れるホテルが増加しています。
自社予約システムの導入を検討している、または既に導入しているホテルさまも多いと思いますが、改めてどういったものか確認しておきましょう!
自社予約システムとは、OTAを利用しなくても、公式サイトから直接お客さまに宿泊プランを販売できるツールです。OTAとは違い、手数料なしで予約を獲得できるのがポイントです。
今回は、ホテルが直接販売を行うために必要な自社予約システムについて取りあげます。直接販売の重要性については、ホテルや旅館が自社サイトでWeb集客を強化するべき4つのメリットとはの記事でも説明しているので、ぜひご覧ください!
施設や宿泊プランの良さが伝わるシステムを選ぶことができれば、公式サイトでの予約率が増え、利益率の向上が期待できるので、ぜひお役立てください!
まず、ホテルが自社予約システムを導入すべき理由をご説明します。
自社予約システムを導入して得られるメリットは、以下の5つが挙げられます。
それぞれについて、これから詳しく解説していきます!
OTAだけで予約を獲得していたホテルが自社予約システムを導入し、公式サイトから予約するお客さまを少しでも増やすことができれば、OTAに支払っていた手数料分の負担が減り、施設の改修費や広告費などの他の支出に、効率的に予算を割けるようになります。
自社予約システムの導入によって、予約管理が自動化され、オペレーションの手間を大幅に削減できるようになりました。
・予約の機会損失やダブルブッキングを防ぐ
・人件費を削減できる
・PMS(ホテル管理システム)との連携で業務効率アップ
・CRM(顧客情報管理システム)との連携でマーケティングに活用
・新規顧客、リピーター率の向上
OTAで宿泊プランを販売する際、予約サイトに載せられる情報は限られています。通常、お客さまはホテル名・立地・値段などの基本情報しか知ることができません。デザインやフォーマットも決まっているため、他のホテルとの差別化が難しく、ホテルの個性や良さは伝わりづらいのです。
しかし、自社予約システムを活用して予約ページを作成する場合は、より多くの情報を、自由な見せ方で掲載することができます。ホテルの個性に合ったフォーマットで強みとなる情報を自由に掲載することで、効果的にお客さまにアピールでき、集客が可能になります。
関連記事:成果を上げるWeb集客の3ステップとは?ホテル・旅館が試すべき公式サイトの改善策
OTA集客では掲載されている情報が少ないため、ユーザーはどうしても値段や立地などの条件だけで各ホテルを比較検討する傾向があります。立地は変えられないため、競合間で価格競争が起き、価格破綻に陥るケースも見られます。
そこで自社予約システムを導入すると、ホテルや宿泊プランに関するさまざまな情報を盛り込むことができるため、ホテルの個性を気に入ってもらえるようになり、価格だけで比較されることが減ります。
関連記事:旅館がWebサイトで集客できない原因とは?直接予約数を2倍にする方法
ホテルが直接予約を増やすには、予約ページを閲覧したユーザーや宿泊予約をした顧客がサイト内でどのように行動したのかを分析し、結果を元に改善していく必要があります。
自社予約システムを導入し、Google AnalyticsやGoogle Tag Managerなどの分析ツールと連携させることで、サイト内で顧客がどのように行動したかを分析することができます。お客さまの年齢、性別、誕生日、興味関心、流入経路など、ユーザーの行動分析に必要なさまざまな顧客情報を得ることができるのです。
また、行動データを分析し、顧客の趣味嗜好を知ることで、一人ひとりにパーソナライズしたサービスが提供できるようになります。たとえば、一度宿泊したお客さまには、誕生月の特別クーポンや以前利用してもらったサービスのクーポンなどをプレゼントすることで、リピーターになる可能性が高まるでしょう。
関連記事:Webサイトの分析データとノウハウを一部公開!Google Analyticsの解析方法とは?
ここまで、ホテルが自社予約システムを導入すべき理由を解説してきました。システム導入によってもたらされるメリットについてはご理解頂けたと思います。
ここからは、8つの自社予約システムをご紹介します。各社の特徴を説明するので、「導入したいけど、種類が多すぎてどれを選んだらいいかわからない、、」というホテルさまは参考になさってください!
ダイナテック株式会社が提供する「Direct In」は、導入施設数、業界No.1の自社予約システムです。
新たにリリースされた「Direct In S4」には、「ソーシャルログイン」や「自動翻訳」などの機能が搭載され、ホテルの自社予約売上の最大化に貢献します。
最短3ステップで予約が完了できる導線設計と業界最高水準の表示速度で、予約完了までのステップをよりスピーディーかつシンプルにすることによって、ページ内でのお客さまの離脱を防ぎ、予約率の増加につなげます。
また、公式サイトの宿泊プランをYahoo!トラベルに自動で連携、掲載できる「D-RISE」機能によって、公式サイトへの集客力アップも実現可能です。
tripla株式会社がホテル事業者の声を基に開発した次世代型自社予約システム「triplaホテルブッキング」は、ホテルが抱える予約エンジンの課題を解決します。
自社予約の割合を向上させるため、予約ページは最短4クリックで予約が完了するシンプルなデザインに設計され、OTA内の販売価格を自動取得できるシステムを活用したベストレート機能や、新規会員などの特定ユーザー向けに割引価格を表示できるプロモーション機能などが搭載されています。
また、多言語翻訳機能によってインバウンド旅行者にも対応可能なのに加え、Google、Tripadvisorとの連携で公式サイトの宿泊プランを比較サイトに掲載できます。
「CHILLNN」は、それぞれのホテルが持つ独自の魅力の発信に特化し、ホテルのファンになる顧客の獲得を実現する自社予約システムです。
従来の自社予約システムの予約ページには、客室の価格、広さ、立地といった画一的な情報のみが並んでいましたが、「CHILLNN」ならホテルの個性や体験価値といった数値化しにくい魅力も発信することができ、オリジナリティ溢れる予約ページを作成できます。
2021年8月からは、雑誌のようなデザインの予約ページを誰でも簡単にノーコードで作成できる新サービスもリリースされています。
株式会社キャディッシュが提供する「予約番 」の特徴は、月額固定制なため予約実績によって基本利用料金が変動せず安心なところや、専用ダイヤルにて24時間365日トラブルに対応してくれる安心の運営体制です。
オプション機能として、最大8言語まで対応できる外国語機能や、会員の登録や管理が可能な顧客管理データベース機能が利用できます。
自社予約システム「手間なしNEXT」は、手間いらず株式会社が提供する、複数の予約サイトを一括管理できるサイトコントローラー「TEMAIRAZU」のオプション機能として提供が開始されました。
宿泊施設はニーズに合わせて、自分でオリジナルの予約ページを作成するか、手間なしNEXTが提供するフォーマットを利用して作成するか選ぶことができます。
従来の自社予約システムでは、ホテルが自由にページをカスタマイズすることはできなかったため、公式サイトと予約ページのデザインに統一感を出せず、予約客のサイト離脱につながってしまっていました。
しかし、ホテルが簡単に予約ページを作成できるようになると、統一されたデザインで施設の魅力が伝わりやすくなり、予約率の向上が期待できます。
株式会社エス・ワイ・エスが開発した「OPTIMA Booking」は、直接予約と収益の最大化をサポートする自社予約システムです。
特徴は集客力の高さで、国内外の集客力の高い価格比較サイトに公式サイトの宿泊プランを掲載できるため、公式プランの販路拡大と集客コストの削減を実現できます。
加えて、Googleのホテル広告とホテル検索の両方に対応しているため、Googleでホテル名を検索するユーザーに対して公式プランのアピールが可能です。
株式会社WeIns(ウィンズ)が販売・開発を手掛ける「Beds24」は、サイトコントローラー兼PMS兼自社予約システムで、ホテル業務の時短を実現します。
特徴的な機能としては、AIが各地のイベント情報や競合の稼働率を調査して自動で値段設定をしてくれる機能や、Googleホテル広告との連携機能が挙げられます。
また、ドイツ発祥で世界中で利用されているため、言語を超えて直感的に使いやすいデザインとなっています。
今回の記事では、「ホテルが自社予約システムを導入すべき理由」と「8社の自社予約システムの機能・特徴」について解説しました。
ホテルにあったシステムを選ぶには「お客さまとホテルの双方にとって使いやすいシステムであるか」がポイントです。
また、自社予約システム導入後も、広告の運用や公式サイトの強化など、直接予約を増やすためにできることはたくさんあります。micado編集部では、ホテルが直接予約を増やすためのノウハウをこちらにまとめていますので、ぜひご活用ください!
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