ホテルマーケティング 成功事例の紹介

2021.10.16

2020.08.04

宿泊プランは重要なのか? ホテルや旅館が客室稼働率を上げるために考えるべきコト

ホテル・旅館の稼働率を上げるために考えるべきコト

コロナ収束の目処が立たない中において、ホテル業界は急速に変化しています。
3密回避のために、朝食ビュッフェは客室の朝食やお弁当スタイルになったり、フロントチェックインから客室チェックインなど、人と人が密にならない工夫が求められるようになりました。

客室稼働率が低下しているホテルや旅館は、基本価格から大幅に下げて稼働率で稼ぐ戦法、他の施設にはない宿泊プランを販売する施設など見受けられます。

例えば、普段の宿泊プランでのチェックインからチェックアウトまで過ごせる時間は、20時間ないくらいです。しかし、一部のホテルでは24時間滞在できるプラン39時間滞在できる宿泊プランなど、常識破れのプランを販売しています。

その他では、お客様の好きな時間にいつでもチェックインができるプランなども登場し、宿泊者の関心を集めています。コロナが長期化する中で、型破りなアイデアを出さなければ、「じゃあ泊まりに行こう!!」とならないでしょう。

今までは、施設側の意見を中心にプランを提供していましたが、お客様の要望に応えたプランが売れる時代に移行していると捉えることもできます。

多くのホテルや旅館も客室稼働率を上げるために模索している中で、どのような部分を改善していくべきなのかを考察してみたので、ぜひお役立てください。

1.顧客ロイヤルティの構築

マーケティング思考が重要とされる”顧客ロイヤルティの構築”は、宿泊施設によって会員制度があります。登録した宿泊者だけが受けられるお得な特典や、宿泊するお客様によって特典の内容を変えることで、高い顧客満足度にも繋がります。

さらに、電話番号やメールアドレスなどの顧客情報を取得できるので、各客層ごとに宿泊に関する情報提供をし、再び泊まりたいと再喚起させる施策が重要です。

メールマガジンやLINE@で定期的にお得な情報を発進したり、季節やシチュエーションに合わせた情報を届けることが予約検討熟度を高くするきっかけにもなります。

細かいようで恐縮ですが、一人ひとりに合わせたマーケティングを行うことで、よりも多くのリピートを期待できます。ただメッセージを送るだけでは却ってマイナスの印象を与えてしまうので、年齢や性別ごとに分けたマーケティング戦略が顧客ロイヤルティにおいて欠かせないポイントです。

顧客ロイヤルティの構築に対して、“1泊365日”という考え方があります。365日の中の1泊を選んでもらえるホテル・旅館を目指すことを指し、既存顧客から1年に最低一回は宿泊予約を獲得する仕組みづくりが重要です。

2.ダイナミックパッケージ

ダイナミックパッケージとは、パッケージツアーとは異なります。

1.各コンポネートの手配を一気に自動で行い、宿泊施設や交通機関などをシステムが自動で予約すること
2.出発する場所から目的地への交通機関をできる限り提供し、豊富な宿泊施設を提供すること
3.複数都市訪問やバンコク2泊3日等の従来のパッケージツアーにない”自由な旅”を可能とする
4.固定価格ではなく、毎日価格が異なる料金表示を実現するシステム

総じて、航空券や宿泊代金など個々で購入するよりも安い料金で提供することです。
ホテルや旅館に携わる方は、楽天やexpediaなどのOTAで、”ダイナミックパッケージで販売する”という表記を見かけたことがあるでしょう。

日本ではフリープランが先行していましたが、インターネット旅行予約の浸透に伴い、ダイナミックパッケージを提供する旅行会社が増えてきています。旅行に慣れている方は、格安航空券やホテル予約などを利用することで費用が安く済むことから、高頻度で旅行をする層へのアプローチも考えていくべきでしょう。

3.Web上でのブランド構築

近年、宿泊施設を予約するにあたって価格帯よりもホテルコンセプトが重要視されるようになっています。インターネット上で、訪れる地域のホテルや旅館を簡単に比較できることから、価格で得られる満足感よりも、滞在して得る満足感の方が宿泊先の決め手になっていると肌で感じています。

その中でも、20代の旅行者は宿泊代や移動費を気にする傾向にあります。
やはり、本心では”リーズナブルに楽しみたい”という思いを抱えているのか、ネット検索にかける時間が長期化したり、予算を抑えた格安旅をする若年層旅行者も少なくありません。

さらに、昨今の新型コロナウイルスの影響を受けて、全国の宿泊需要は低下しています。販売・プロモーションの見直しや改善が求められている中、マイクロツーリズムやD2Cプラットフォームなど、新たな施策が必要です。

色々な情報が飛び交っていますが、結局は「自社のブランドを強化しよう」ということです。
この1〜2年間で自社の認知度をどれだけ広められるか、インターネット上で発見されるか、魅力をいかに伝えられるかなど、施設側の情報発信が求められます。

まとめ

タイトルにも表記されている、「稼働率を上げるために”宿泊プラン”は重要なのか?」という点について、お客様の要望に応えた宿泊プランは重宝されて、ブランドを構築する材料にもなります。

1.顧客ロイヤルティの構築

2.ダイナミックパッケージ

3.Web上でのブランド構築

「宿泊してくれるお客様を待つのではない→宿泊してくれそうなお客様を見つける→間接的にアプローチして予約検討熟度を上げる→宿泊予約してもらう」という流れに移行してきています。

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